目次
今昔物語|水木しげる
平安時代末期に書かれた説話集が原作で、水木しげる先生が描いた漫画です。
原作の今昔物語は誰が書いたのかは未だに不明の様です。
今昔物語を読んでみたら、面白かったので紹介したいと思います。
今昔物語の面白さ
水木しげるワールド全開なところです。
鬼や心霊現象や、はたまた下ネタ感も満載です。
本で読むと難しい今昔物語の世界をコミカルに漫画で描いてて凄く読みやすいです。
カブで自慰行為をした男性がいて、そのカブを食べた女性が妊娠した話は男性が絶倫だったから妊娠したのだろうと・・・
めっちゃ笑いました。
室町時代の日本人も、現代の日本人もやっぱり、下ネタ「エロ」が好きなんだろうなぁ~っと(笑)
水木しげる先生が描くと下ネタもそこまで、エロさを感じないのが良いですね。
今昔物語のおすすめ話
1話完結の短編集なので、個人的読んで面白かった話を書きたいと思います。
「色事師平中」「かぶら男」「妻の恨み」の3つはめっちゃ面白かったです。
かぶら男はさっきのカブで妊娠した話です。
漫画の表紙にもなっています。
色事師平中
主人公の平中はかなりの男前
平中になびかない女性はいないといわれるほど
そんな中「侍従の君」だけは全くなびかなかった。
そんな侍従の君に恋焦がれてしまい。
あの手この手で迫るが、一切侍従の君は相手にしてくれない。
平中はついに、「いっそあのお方を嫌いになれたら楽になれる」と考えるようになり
平中は、侍従の君がうんこをした箱を洗いに行くのを見計らい、そのうんこの箱を奪います。
そして、侍従の君がした、うんこを見れば嫌いになれると思い、箱を開けると・・・
薄黄色の水か半分ほど入っていて、親指ほどの黄色い固形物が三切れ程沈んでいました。
しかし、侍従の君の方が1枚上手で、実は、
水は、香料として使われる丁字のを煮た汁。固形物は、やまいもの練り物だったのです。
そんな、うんこもどきを平中は食べます。
平中はますます、侍従の君の事が好きになり、
とうとう最後は、恋の病で、床にふすように死んでしまいます。
っといった物語でした。
スカトロ風な描写は、ちょっと嗚咽ものでしたが、今も昔も恋に焦がれる気持ちは変わらないのかと思いました。
妻の恨み
生前、妻捨て好き勝手してた旦那に
死んだ妻が夜中起き上がって、旦那を殺しに来るという話で、
旦那は、陰陽師に言われて、死んだ妻の背中に乗り続け助かり
生前妻に悪いことをしたなぁっと悔いる物語です。
今昔物語のまとめ
今も昔も、話のタネはたいして変わらないのかと思いました。
平安時代の人々の生活も垣間見れて非常に面白い漫画だと思います。
水木しげる先生が「今昔物語」を漫画にしてくれたことに感謝感激です。
今昔物語に興味を持った方は一度読んでみて下さい。
かな~~りおすすめです。
ツル
コメントを残す